持病があることを受け入れてくれた彼が「何かヘン…」その違和感の正体

女性

※画像はイメージです(以下、同じ)

先天性の心疾患を抱えている斎藤かなさん(仮名・30歳)は、ある男性と出会ったことで、恋をすることがより怖くなってしまいました。

勇気を出して持病をカミングアウトしたら…

2年前の夏、かなさんはマッチングアプリで3歳年上の友広さん(仮名)と意気投合。 「食事に誘われ、3回目のデートで告白されました。とても嬉しかったのですが、自分に心疾患があることが言い出せなくて」  せっかく好きになってくれた彼に、嫌われたくない。でも、黙ったまま付き合い続けるのは、彼を騙しているみたいで嫌だ。そんな葛藤の末、かなさんは付き合って1か月後の旅行中、友広さんに持病を打ち明けました。すると、友広さんからは予期せぬ返答が……。 「実は僕も持病があるんだと打ち明けられたんです」  どんな病気かと尋ねるかなさんに対し、友広さんは、 「免疫系の病気。数年前に突然発症して、一時期は薬も飲んでたし、定期健診にも行かないといけなかった。医師からは余命宣告されたけど、奇跡的に生き続けることができた」  と告げたのだそう。その話を聞いて、かなさんの中では友広さんへの気持ちがより募っていきました。 「打ち明けてくれたことが嬉しかったし、似たような苦しみを背負ってきたんだと知ったら、彼を守りたい、支えたいと思ったんです」

一番大切な人が、よき理解者に

カップル 私たちは、似た者同士。そう感じたかなさんはその後、デートであるあるな悩みも友広さんに相談するように。 「例えば、駐車場問題。私みたいに内臓疾患を抱えていると、見た目で持病が分からないので、体調がツラいときに障害者専用の駐車場に止めると、周りから冷たい視線を向けられることが多い。そんなあるあるな悩みを共有できたことが嬉しかったです」  今まで自分だけで抱えてきたツラさや悲しみを、一番大切な人と分かち合える喜びを感じるたび、かなさんは友広さんとの将来を思い描くようになっていきました。 「持病があるから、自分に結婚は無理かもしれないと思っていたけれど、こういう人もいるんだなと知れて、未来が明るくなりました」  しかし、付き合いが長くなると、友広さんの言葉に違和感を覚えることが……。 「障害者手帳を持っていると言っていたのに、数か月後に話した時には申請していないと言ったり……。あれ? つじつまが合わないなと感じることが増えました」

持病の話は彼のウソだった!

若い女性 考える 悩む そんな違和感が決定的なものに変わったのは、付き合ってから1年半がたったある日。 「付き合って1年も経つと、障害の話をあまりしなくなったのですが、私は結婚も考えていたから、彼の病気がもし再発したときにどんなサポートができるか考えたくて、改めて病気について詳しく聞いておこうと思いました」 「ねえ、友くんの病気って、どんな病名だったの?」そうかなさんが尋ねると、友広さんは笑いながら「え?なんの話?僕は病気なんてしたことないよ」と言った後、マズイという顔に……。その表情を見たかなさんは、病気の話が嘘だったのだと悟りました。 「月日が経って、彼は自分が作り上げた設定を忘れていたみたい。なんで、そんな嘘をついたのかと尋ねても、何も答えてくれませんでした」

「持病を打ち明けること」が怖くなり…

心を踏みにじられたと感じたかなさんはデートを中断し、帰宅。すると、その日以降、友広さんから一切連絡がこなくなり、LINEもブロックされました。 「結局、彼は何がしたかったのか、いまだに分かりません。どうして、私に話を合わせたのか、そして残酷な嘘をついたのか……。ちゃんと知りたいです」  そうは言いながらも、かなさんは友広さんのことを早く忘れたいとも思っています。 「こんな自分でも結婚できるかもしれないと、甘い夢を見せてくれた大切な人でした。だからこそ、彼の嘘は痛かった。もう二度と関わりたくないです」  この恋愛以降、かなさんは人を信じることや持病を打ち明けることが、これまで以上に怖くなってしまったそう。